北陸ダンスフェスティバルvol.6 全公演終了!

北陸ダンスフェスティバルvol.6を終えて

「北陸ダンスフェスティバル」は過去2回、新型コロナウィルスの影響により、立ち上げ時の本来の目的を達成するどころではありませんでした。
先行きの見えない不安定な社会において、事業を実施する事自体について葛藤しながらも開催を行なってきました。
しかし本年の公演を終えて、新型コロナウィルスが日本で蔓延する前の地元に根付くよう大事に育てていたものが戻って来たという感覚があったように思います。今回は5回の公演中、2年ぶりに完全満席になる回もあり、「密で嫌な気持ちになる観客がいないか」という運営側の心配にも関わらず、お客様は皆にこやかで楽しそうで、会場は心温かい空気で満ちておりました。本当にありがとうございます。
また、昨年はまん延防止重点措置の発令中でやむなく中止となった[屋外パフォーマンス]も今回は開催することができ、足を止めて見てくださる通行人・参加者が多くいらっしゃいました。またそれを見た観光客が公演を見に来てくださったりと、街が賑わう事を避けて来た昨年までに比べ、賑わい作りをする事にも積極的に取り組み貢献する事が出来たと感じています。
本年は市民参加型のWS作品の上演を行い、その本番を見た観客の中には涙を流す人がいらっしゃった程、反響の良い作品上演となりました。今回、初の取り組みとして行なった舞踊批評家:乗越たかお氏によるレクチャーは、事情により劇場と講師をZoomで繋ぐオンライン開催となりましたが、「コンテンポラリーダンスとは?」というとても基本的な問いに対するレクチャーを行なっていただき、観劇する層の土壌作りが一歩前進しました。今回の公募出演者の中に、「昨年参加したアーティストがこの事業に参加し、北陸に滞在できて良かった」と伺ったので応募したというアーティストがいらっしゃたため、それはこの事業の主旨・目的の1つである石川の[文化芸術都市としての魅力をアーティストを介して伝える]事が具体的に表れたという結果が得られたのだと思います。公演上演中に地震が起きたり、未就学児の対応など今回は運営面で様々な予期せぬトラブルが生じましたが、これまで継続して関わってくださった市民の運営スタッフと技術スタッフと共にそれらの問題について話し合う時間を設ける事ができました。スタッフ一人一人が意見を持ち、事業に主体的に取り組めるように、運営全体も成長していると感じます。また次回に向け、精進していきたいと存じますので今後ともぜひよろしくお願いいたします。

北陸ダンスフェスティバルvol.6


[プログラム概要]

6/18(土)
《A》14:30開場/15:00開演 縫原弘子振付出演 一般市民参加型作品
《B》16:30開場/17:00開演 公演①審査により選ばれた新進気鋭のアーティスト公演
《C》18:30開場/19:00開演 公演②北陸にゆかりのあるアーティスト公演

6/19(日)B
《D》10:15開場/10:30開演 乗越たかお氏レクチャー(※講師はZoomにより登壇します)
【11:45~12:15 金沢市役所前広場にて屋外パフォーマンス/長谷川暢ディレクション】
《E》12:30開場/13:00開演 公演①審査により選ばれた新進気鋭のアーティスト公演(投げ銭チケット導入)
《F》14:30開場/15:00開演 公演②北陸にゆかりのあるアーティスト公演

 

[会場]
金沢21世紀美術館B1 シアター21

 

主催 北陸つなげて広げるプロジェクト
助成 (公財)澁谷工業学術文化スポーツ振興財団
​後援 金沢市、(公財)金沢芸術創造財団、北國新聞者、北陸中日新聞、テレビ金沢、エフエム石川

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